SENCHA DAO

多様じゃなくて答えはない世界で

今回は、最近感じた社会の問題をお話ししてみようかと思います。

僕は昨年の7月に勤めていた会社を辞めてノリで独立して、紆余曲折を経ながらなんとか食い繋いでいます。

たった1年間の独立ライフの中で、「あ〜もうこれはまた就職しないとな」となったことが少なくとも2回はありました。

そうなれば転職サイトやハローワークに至るまでありとあらゆる手段を使って家族のために働き口を探すことになります。

しかし、ここで僕の前に一つの大きな問題が立ちはだかるのでした。

年齢の壁です

僕は今年で35歳、ある一定の技術や実績のない場合はなかなかお望みの職種に就けなかったりします。

この際ものは試しだと思って、今まで経験のない職種にあえて応募しまくってみたところ、「未経験の方でしたら、20代までなんですよ〜」的な回答が口をそろえたように各社採用担当の方から返って来ました。

そりゃそうですよね〜と思いながらも、30歳超えたらチャレンジもさせてもらえないのか〜とちょっぴり悲しくなったりしました。

そんなことがありましたので、僕の場合は「だったら自分で稼ぐしかねえ!!」と奮起して仕事に精を出せることができたのですが、これは日本の労働環境の流動性が低いために起こっている結構な損だなと思います。

日本の法律ですと、企業が誰かを一旦正社員として雇用してしまったら最後、よっぽどのことをしない限り、事実上その方を解雇することはできない仕組みになっています。

だからこそ雇用が守られていいよねっていう考えもあるかと思います。

ただし、その考えが通用するのはインターネットが登場する以前の世界までです。

情報に溢れかえっているグローバル経済の今は、いろんなことが瞬く間に変わっていきます。

今うまくいっている仕事が来年もあるとは限りません。

新卒一括採用なんて狂気の沙汰かもしれません。

だからこそ企業も個人も社会の変化に対応できるように備えておく必要があるのですが、日本の労働環境は変化を受け入れ難い仕組みになっています。

そのしわ寄せが巡り巡って「35歳の未経験ははちょっとね〜」ということが当たり前に起こる事象につながっていると思います。

国の仕組みのせいにしてないでもっと頑張れよ!とお叱りを受けそうですが、個人の努力ではどうにもならないことだとも思います。

アメリカになる日本

よく日本はアメリカの変化を後追いしている言われます。

週休二日制、終身雇用、男女雇用機会均等、転職あたりまえ社会

このどれもがアメリカでまず先に起こって、そのあと日本に起こっている働き方の変化です。

そしてアメリカでは今何が起こっているかといえば、えぐい格差の拡大です。

日本は「一億総中流社会」なんて言われた時代もありましたが、そんなことは今は昔…笑

ごく一部の金持ちとその他の貧乏人になることが僕が今更いうまでもなく、至る所で言われています。

それが資本主義の本来の姿ですからね〜…残酷ですよね…涙

これは避けられない未来だと思いますので、なんとか早く雇用に関する法律を返す必要があると思うのですが、おそらく何も変わらないでしょう。

だったら個人で稼げば良いじゃんと思うには思いますが、みんながみんなうまいこと自分で商売やって稼いでいくことは現実的ではありません。

ではどうしたら良いのか?

その答えはそれぞれが考えて導き出すものだと思います。

ここが現実の厳しさですが、それぞれが置かれている環境は違いますから、最適解も変わってくるのがあたりまえです。

だからまずは、なるべく正しい判断をできるように自分を鍛えておくが誰にとっても重要になってきます。

茶道がいいよ

その方法は無数にありますが、僕は「茶道」をお勧めします。

「なんで茶道なんだよ!」と思われたそこのあなた。

茶道は日本文化の缶詰と言われるほどありとあらゆる先人の知恵が詰め込まれた芸術であり、自分と向き合う究極の訓練と言えます。

特に情報の波にほぼほぼ飲み込まれている現代人にとって、一旦情報を遮断してただお茶を通して自らと向き合う効果は計り知れません。

僕自身3年前に茶道を始めてみて本当に良かったと思っています。

週に一度の稽古があることでメンタルがマジで整います。

とにかく試してみてください、騙されたと思って!!

あなたはどう思う?

西洋では昔から理系・文系問わず哲学がベースにある教育が行われて来ました。

つまり、最初から答えのない問題に取り組んで自分なりの答えを導き出す教養があることが西洋では重視されてきたのです。

それに対して、戦後の日本の教育では哲学にあたる部分がすっぽり抜け落ちてしまいました。

それもそのはず、敗戦後にゼロから再スタートを切った日本の前にはずっとアメリカが走っていたのです。

その状況ならとにかく先行するアメリカの真似を早く安くするのが大正解だったわけです。

答えは最初からあり、がむしゃらに頑張れば成果の出るレースに日本のやり方はどハマりしたというわけです。

ところが今は答えなんか誰も用意してくれていない世界が広がっています。

だからこそ最強の自問自答である禅の影響を色濃く反映した茶道に取り組むことは、日本に暮らすかたに与えられたご褒美みたいなものだと僕は思っています。

これについてあなたはどう思いますか?

人生をどう生きるか、決めるのは自分しかいません。

どうせ決めないといけないのなら、その判断は良い方がイイですよね♫

自分と向き合っていきましょう。

それではまた!

-SENCHA DAO
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