「豊かな生活」
それは人それぞれだと思いますが、
少なくとも「不安がない生活」というのは共通していると思います
お金、人間関係、衛生環境、国内情勢など不安を感じる要素は色々とあります。
しかし、残念ながら不安の元となるものは決してなくなりません。
なぜなら今の世の中のは、ごく少数の人に多くの富が集まり、その他大勢の人々はその恩恵を受けられない仕組みになっているからです。
その仕組みは今日「資本主義」と呼ばれます。
資本主義における評価の基準は常にお金です。
お金をどれだけ持っているかで生活水準は天と地ほど違ってきます。
人間の良し悪しもお金によって決まるとも言えなくもありません。
そんなこと聞くと苦々しいものが込み上げてくるような不快感を覚える方もいらっしゃると思いますが、
その理不尽を世界中の人々が受け入れて生活しています
だからこそこの世の中は何も問題がないように進んでいきますし、
経済的な成功を収めた幸運な方のお話を皆こぞって聴きたがるのです。
しかし、結局は資本主義のルールの中での話
皆が皆成功者にはなれません。
人間関係の能力は生まれつき約90%は決まっているといいます。
自分の頭で考えて未来を見通し、不屈の精神で誰もやったことのないことを成し遂げる能力それ自体が「運」なのです。
その運を持たずして生まれた数多の人は、挫折し、「結局自分には無理だった」と思うのです。
ただし、試してみることを否定しているわけでは決してありません。
数多くの失敗をしなければ何事も上達しないからです。
かく言う僕もその途中です。
僕が言いたいのは、耳を傾けるべきなのは何も成功者の話だけではないということです。
分け隔てなく人に親切に接することができる人、掃除がとても上手な人、子供にとても好かれる人など経済的な成功には結びつかないけれども、とても尊い行いができる人がこの世の中には数多くいます。
彼らの能力には今まで正当な価値をつけて交換することはできませんでした。
なぜなら大きな利益につながらないからです。
なんだかもったいない気がしませんか?
親切な行いをするのに元手は必要ありません。
その方が元気な限り、ほぼ無限に生み出すことができます。
それに価値をつけて必要な物を買えるように交換できるようにする方が、多くの方が幸せに暮らせると思います。
僕が目指しているのは法定通貨とは別に、「親切も交換し合える地域づくり」です
ブロックチェーンの技術はそれを実現するのに向いている技術です。
いきなり「ブロックチェーンで町おこしを!」と言われても、その恩恵を最大限に受けてほしい方の胸に響かないと思いましたので、今日はこんなお話をさせて頂きました。
これは夢物語ではなく、実現可能だと僕は信じています。
現在、山形県鶴岡市の黒川地区で行なっているプロジェクトはその第一弾です。
お金が唯一の価値基準であった常識は変わるべきですし、
大きな利益を生み出す産業が乏しい地方では、人との関わりの中に価値を見出す方が簡単なはずです。
これからもプロジェクトの進展やその都度僕が思っていることを綴っていきますので、引き続きよろしくお願い申し上げます。