お茶ようございます♫
何かと生きにくい現代社会、茶道に多大なる影響を与える禅には、人間が健やかに生きるため教えがたくさんあります。
本日紹介しますのは、行雲流水
読み方は「こううんりゅうすい」です。
自然に生きようよ
漢字からなんとなく意味はお分かりかと思いますが、行雲流水の意味は、
空を行く雲と流れる水。物事に執着せず、淡々として自然の成り行きに任せて行動すること
です。
この禅語、僕が習っている煎茶道の稽古の際に床の間の掛け軸によく書かれている言葉でもあります。
一見シンプルに聞こえるこの言葉、しかし、どうもその真意はとっても深く、力強いメッセージが込められています。
本質を掴むために
身体が自然な振る舞いをできるということは、物事の全体像と手順が理解できていて、余計な力が入っていない状態であるはずです。
その際の人間の動きは側から見てとてもスムーズです。
超一流のスポーツ選手が簡単にやってのけるスーパープレーや仕事ができる人が短時間でも大きな成果を出すことがこれにあたると思います。
ではそういう人の内側では何が起こっているのでしょうか？
僕は大した人間ではないので確信は持てませんが、常人離れした結果を出す人は、その時々の状況で最適な判断を下すための準備が整っているのだと思います。
だからこそ対峙する相手を出し抜けたり、顧客や市場の状況を見極めて最適な一手を打つことができるのでしょう。
そういったことは物事の本質を掴んでいなければ決してできないことです。
今この時に集中
空の雲も川の水も、いつも同じに見えるようで常に動いて変化しています。これは僕ら人間にも同じことがいえます。
昨日と今日の自分は全く違います。なぜなら細胞レベルでも変化しているし、置かれている状況も昨日と今日が全く同じということはあり得ません。接する人々も同じように見えて毎日違います。
何か一つでも条件が違ったら出会うことができない人、出来事に僕らは取り囲まれて生活しています。そうした「運」とよばれることを人間はコントロールできません。ですから、今目の前に起きていることは僕らが思っている以上に貴重なことです。体験できることに感謝し、本気で取り組むに十分値すると僕は思います。
今この時に起きていることに集中することができると、過去や未来を自分でモンスター化して思い悩むことがグッと減ります。それで人生の悩みのほとんどが解決する方も多いのではないでしょうか？「行雲流水」という言葉には、今を全力で生きろとうい静かで力強いメッセージが込められている気がしてなりません。
まとめ
今回はお茶の席でよく見かける禅語「行雲流水」を紹介させて頂きました。
このブログを読んでちょっとでも気持ちが楽になったり、今を生きる活力が湧いてきましたら幸いです。
それではまた〜