煎茶道

初めてお茶会

どうもナオヒロです。

今からちょうど2年前に煎茶道三彩流(さんさいりゅう)を学び始めた僕は、昨日ついにお茶会に参加してまいりました。

コロナ禍の真っ只中で煎茶道を始めた僕は、通常であれば開催されていたお茶会がことごとく中止となり、ついに念願かなってのお茶会参加となりました。

お茶会って何するの?

ひと口にお茶会といっても色々あるようでして、今回僕が参加しましたのは三彩流の初伝以上を持っている方が参加できるお茶会でした。

煎茶道では免許が初伝、中伝、皆伝の3種類ありまして、その流派の全てのお手前(お茶の入れ方)をマスターした証明の皆伝まで頂戴すると、茶人としての名である雅号を頂けます。

雅号かっこういですよね〜

そこからさらになんらかの手順を踏むと、ようやく弟子をとれる看板を頂けるようです。

※僕もまだ定かでは無いところがありますので、間違っている箇所がありましたらその都度訂正していきます

僕は今年の春にようやく初伝を頂いておりましたので、お茶会に参加できる資格をかろうじてゲットしておりました。汗

お茶会は煎茶道の方だけで催されるものではなく、抹茶(茶の湯)や書道、花道の各流派、陶芸の方とも合同で行うお茶会もあるとのことです。

茶室には日本文化の全てが詰まっているがゆえに「日本文化の缶詰」と言われる茶道ならではの絡みなんだな〜と実感します。仙台でお茶会が催される場合、どこでやるのかが気になるところですが、よくその会場となるのが、仙台市青葉区にある輪王寺です。

輪王寺は、仙台の殿様であった伊達家との関わりが深く、東北地方随一の美しい庭園があるお寺さんです。本堂までの参道はもう本当に素晴らしく、さらに300円払えばどなたでも庭園を見学できますので、仙台にお越しの際はぜひ足を運んでみてください。

その会によって様式は異なるのだと思いますが、昨日僕が参加したお茶会は2つのお茶の席に入ることができ、その後、おしのぎと呼ばれるお弁当を頂いた後に、もう一席お茶を頂けるという内容となっておりました。

煎茶道でお茶の席といいますと、通常は1煎目のお茶を頂いた後に、お菓子を頂いてその後に2煎目のお茶を頂いておしまいとなります。

僕は今回はお客さんとしての参加でしたので、初めてのお茶会とはいえいくらか気楽でしたが、錚々たる煎茶道の先生方を前にしてお茶を入れるお手前さんは心臓バックバクだろうなと思います。

僕の先輩も初めてお茶会でお手前をした際は、手の震えがやばかったみたいです。恐怖...

お手前の手順を知らない一般の方を前にでしたら多少手順を間違っても大丈夫ですが、全てを知っている先生方にはそうはいきませんからね。恐怖...2...

いつか僕も通る道ですので、お茶会本番でドジ踏まないように、できるだけしっかり稽古を積みたいところです。

多少脱線しましたがお茶の席では、その途中に床の間にかけられている掛け軸、床脇の花瓶とそこに生けてある見事な花、そしてもちろん使用されている茶碗や急須などの茶器についての説明が行われます。

どれも素晴らしいものですが、日本文化全般の知識があればなお一層その素晴らしさを実感することができますので、ある一定の教養は必要です。

残念ながら僕の教養はお世辞にも十分とはいえませんので、これからじっくり時間をかけて教養に磨きをかけてかないとなあと思っております...汗

文化体験は必要ですね

初めてのお茶会を終えてみて改めて思うのですが...

現代人の生活の中には文化体験が必要なのでしょう

僕らの社会を一歩引いたところから見渡してみると、お金に関連していることがあまりにも多いことに気が付きます。

直近の10年ではフォロワー数によって社会的な地位が決まる「評価経済社会」が浸透していますので、たとえば、YouTubeのチャンネル登録者数が100万にいますとなれば、その方は「ただ者ではない人物」とみなされことがもはや常識となっています。

確かに100万も登録者がいることはすごいことですが、もとを辿ってみてなぜその人はYouTubeを始めたのかと考えてみれば、それはGoogleの懐に入る莫大な広告料のほんの一部が、広告収入がクリエイターたちに払われるからです。

もしYouTubeが、登録者が何人いても1円も儲からない仕組みのままだったら動画投稿を頑張る方はどれだけいたでしょうか?

YouTubeだけではありません。現在世の中で指示を受ける方のほとんどはお金を稼ぐ能力に秀でた人たちです。

お金は個人の生活や企業活動を維持していく上で、まさに血液となる大事な道具ですので、ある程度は必要ですが、お金があれば問題は解決するという考えが広く浸透した現在の社会は正常な状態では無いと思います。

よく言われることですが、お金はあくまでも豊かに生きるために使う道具です。

それぞれにとって豊かに生きることとは何なのかという点が疎かになっては元も子もないです。

その人生の本質について考えるために経済が中心の生活の中で、茶道のような文化に触れる時間が必要なのだと思います。

僕はまだ煎茶道を初めて3年目に入ったペーペーですので、偉そうなことなど言えませんが、とりあえず美味しいお茶が飲めるので茶道はおすすめです。

お茶を頂いた後に何を思うかはそれぞれですが、多分世の中がいつもと違って見えると思います。

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